
弊社では Cent OS 上に構築した Postfix のメールシステムを使用しています。
基本的には室内でメール送受信を行いますが、外に出た時など、とても使いづらいです。
リモートデスクトップで会社PCに接続することもありますが、まぁ使いづらいですね。
使ってますけど…
このような理由から rainloop というオープンソースの電子メールクライアントを使用しておりました。
しかしながら、更新が 2022 年に停止してしまっており、ずっと待っておりましたが、一向に更新されません。
2年ほど待ちましたが、セキュリティ的にもよろしくないので、rainloop の後継とされている Snappymail というシステムを使用することにいたしました。
rainloop に使い慣れていれば、Snappymail も問題ないのではないかと考えています。
SnappyMail について
SnappyMail
https://snappymail.eu/
シンプルでモダン、軽量かつ高速な Web ベースの電子メールクライアント。
2020 年以降の (モバイル) ブラウザーと互換性を持つように大幅に変更されています。
とのこと。
上記 Webページ を確認しましたが、他に情報がない。
本当に情報が少ないです。
SnappyMail GitHub
https://github.com/the-djmaze/snappymail
ソースコードはこちらの GitHub にあります。
SnappyMail Wiki
https://github.com/the-djmaze/snappymail/wiki
その他情報などはこちらのWikiにあります。
肝心のインストール方法ですが、
https://github.com/the-djmaze/snappymail/wiki/Installation-instructions
こちらに書かれてました。
詳細は割愛しますが、
要件
PHP 7.4 (またはそれ以降のバージョン)
とあります。
その他ライブラリなども割愛します。
ひとまず動作するところまで書きたいと思います。
(そこが沼でした…)
当方は /home/user/public_html の環境に構築しています。
公式で書かれているインストール方法
ターミナルからのインストール
# インストールしたいディレクトリに移動 cd /var/www/webmail/snappymail # ダウンロードして展開 wget https://snappymail.eu/repository/latest.tar.gz tar -xzf latest.tar.gz # パーミッションの設定 find /home/user/public_html/snappymail -type d -exec chmod 755 {} \; find /home/user/public_html/snappymail -type f -exec chmod 644 {} \; chown -R user:user /home/user/public_html/snappymail
SFTPなどからのインストール
- リリース ページから最新リリースを入手してください。
- リリースを空のディレクトリに抽出します。
- ウェブメールを提供している(サブ)ドメインのドキュメントルートにディレクトリの内容をアップロードします。
- 次のようにシェルを通じて正しい権限と所有者を設定できます。
find /home/user/public_html/snappymail -type d -exec chmod 755 {} \; find /home/user/public_html/snappymail -type f -exec chmod 644 {} \; chown -R user:user /home/user/public_html/snappymail
インストールしてみた結果
ターミナルからでもSFTPからでもどちらでもよいのですが、最新ファイルをインストールします。
管理ページURL
https://example.com/?admin
管理ページにアクセスすると、真っ白な画面に SnappyMail しか表示されません…
なんで index.html みたいなファイルの中身だけ表示するようになってるのでしょうか…
ひとまず、最新のリリースされている内容を確認しに行きます。
https://github.com/the-djmaze/snappymail/releases
2024年5月25日現在、最新バージョンは v2.36.1
アセットが
- snappymail-2.36.1-cpanel.tar.gz
- snappymail-2.36.1-cpanel.tar.gz.asc
- snappymail-2.36.1.tar.gz
- snappymail-2.36.1.tar.gz.asc
- snappymail-2.36.1.zip
- snappymail-2.36.1.zip.asc
- Source code(zip)
- Source code(tar.gz)
と表示されています。
ひとまず 1 と 2 の「cpanel」と書かれているものは除外。
ターミナルからであれば、tar.gz でも zip でもどちらでも大丈夫です。
7 と 8 のソースコードでは 上記のような真っ白画面になりました。
インストールできた方法
いろいろありましたが、一応動作した方法を記載しておきます。
ターミナルでもSFTPでも、どちらでも成功しましたが、最終的にターミナルがないと無理だったので、ターミナルのほうがよさそうです。
# 公開ディレクトリに移動 cd /home/user/public_html/ # ファイルをダウンロード wget https://github.com/the-djmaze/snappymail/releases/download/v2.36.1/snappymail-2.36.1.zip # ダウンロードしたファイルを解凍 unzip snappymail-2.36.1.zip # フォルダ名の変更 mv snappymail-2.36.1 snappymail # ファイルの所有者を変更 chown -R user:user snappymail/ # インストールディレクトリに移動 cd snappymail/ # このような階層でインストールされます README.md _include.php data index.php snappymail # 本体フォルダの権限を 755 に変更 chmod -R 755 snappymail/ # dataフォルダの権限を 777 に変更 chmod -R 777 data/
dataフォルダ配下は、755 ではパーミッションエラーで動作しません。
777 で動きました。
ひとまず管理画面にアクセスしてみます。
管理ページURL
https://example.com/?admin
表示できました。
ここで一つ問題が。
説明ページに
ファイルからユーザー「admin」とパスワードを使用してログインします。
/var/www/webmail/data/_data_/_default_/admin_password.txt
とありますが、上記でパーミッションの変更を行っておかないと、SFTPからは開くことができませんでした。
ひとまずターミナルであれば
vi /home/user/public_html/snappymail/data/_data_/_default_/admin_password.txt
このように確認し、記載されているパスワードを控えます。
管理ページで
Login:admin
Passphrase:上記で控えたパスワード
こちらを入力すると、無事表示することができました。
このadminパスワードは、必ず変更してくださいね。
あとはメールの受信設定などを行いますが、とりあえず無事動きました。
ひとまず日本人であれば、
Language:日本語
Language(admin):Japanese
にしておくと使いやすいかと思います。
SMTP設定の項目とか、rainloop より多くなっており、エラーのポイントがよくわからず、なかなかテスト接続が合格しませんでした。
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