Libre Computer Project AML-S905X-CC (Le Potato) の初期設定を行う

Libre Computer から発売されている AML-S905X-CC(Le Potato) について

Ubuntu、Debian、Armbian などでサーバー設定する方法です。

※ここでは、Ubuntu の headless バージョンですが Debian、Armbian もほぼ同じ手順です。

後になって、気づきました。
Ubuntu は、気に入ってたのですが GPIO の認識でハマりまして断念しました。
現在、Armbian に挑戦中です。初期の手順など異なります。
現状、eMMC にブートがある場合、SD から起動後、eMMC が後付けで認識できませんでした。
解決策があるのか?探していますが見つけることができません。( ノД`)シクシク…
どなた様かヒントだけでもご加護いただけないでしょうか?

日本語での情報が少ないので備忘録を兼ねてメモしていきます。

シングルボードコンピューターと呼ばれているシンプルな構成です。

今後、IoT 関連のサービスや開発で使用する目的です。

Libre Computer の公式サイトは、https://libre.computer/ です。

AML-S905X-CC (Le Potato)

Products から AML-S905X-CC(Le Potato)の「Buy」をクリックします。

AML-S905X-CC(Le Potato)は、Amlogic S905X SoC を搭載してます。

詳しい仕様は、スペックまで

購入は、以下などから可能です。

Libre Computer

LoveRPi

LoveRPi は、コンテンツも充実?しています。

私は、Amazon USA で購入しました。比較的、早く配達されました。

Amazon USA で購入される場合は、こちらからどうぞ。

はじめに

OS のインストールから初期設定までをメモしていきます。

記事の修正や更新が今後も続くと思われますのでご了承願います。

Raspberry Pi 2/3 Model B/B+ と互換性があるとのことですがスペックやサイズなど異なります。

AML-S905X-CC を選択した理由は、2022年3月現在だと Raspberry Pi が入手困難であること

Python での開発をしたかったこと

OS に Linux 系が選択できること

比較的に購入しやすく低廉であることなどです。

準備するもの

必須として

電源:MicroUSB 5V 1.5A

ストレージ:4GB 以上のMicroSD card または、Libre Computer 32GB eMMC 5.x Module

その他オプション

ヒートシンク、HDMI(モニター用)、USB Wifi dongle(通信用)、USB キーボード/マウス、ケース

モニターなし用に 3.3V UART cable(デバック用)など

MicroUSB 5V 1.5A 電源アダプターは、必須です。

eMMC は、本体と同梱で購入しました。

※Libre Computer の eMMC は、Android Mbox が書き込まれてます。

ストレージは、MicroSD か eMMC のいずれかとあるのですが両方ともそろえました。

公式の README 資料では、MicroSD の Samsung Pro および SanDisk Extreme を推奨しています。

MicroSD card は、SanDisk Extreme 64GB を1,080円くらいで、

WiFiドングル、HDMI と合わせて「あきばお~」さんにて購入しました。

オプションとありますがほぼ必須です。

ヒートシンクは、「千石電商秋葉原本店」にて購入しました。
AL-141406 アルミニウム 14×14×6mm 60円(SoC [CPU] 用)
AL-201406 アルミニウム 20×14×6mm 60円(RAM 用)

ヒートシンクが無いと熱暴走によるトラブルが起こっているようです。

初期の設定の準備としては、以上です。

OS の選択

用途、目的によると思われます。

公式での資料では、Debian、Ubuntu、CoreELEC(Kodi)、LibreELEC(Kodi)、Lakka(RetroArch)、Android7.1、Armbian などが AML-S905X-CC 対応 OS となっています。

比較的、メディア向けのハードスペックなのでゲーム機としてやメディアプレイヤーとして向いているかもしれません。

今回は、サーバー(ディスクトップは、使用しません)として使用したいのと実験機としての用途を考えて OS は、headless Ubuntu を選択したいと思います。

より安定したサーバー運用を目的としている場合、Debian の選択が望ましいと思います。

OS のイメージファイルは、ダウンロードページから
downloads
Ubuntu を選択します。

サーバー用ヘッドレスイメージを選択するには、Ubuntu 18.04 Headless with Mali をクリックします。

Mali は、GPU 関連です。

2022年3月時点では、Ubuntu のバージョン 18.04 となります。

libre-computer-aml-s905x-cc-ubuntu-bionic-headless-mali-4.19.55+-2019-06-24.zip

zip(イメージファイル)のダウンロードは、時間が掛かります。気長に待ちましょうw

イメージファイルをフラッシュメモリへ書き込み

ダウンロードしたイメージファイルは、zip 形式で圧縮されていると思われます。

ダウンロードが完了しましたら任意のフォルダで zip ファイルを解凍(展開)してください。

解凍するとディスクイメージファイル(拡張子.img)が展開されます。

libre-computer-aml-s905x-cc-ubuntu-bionic-headless-mali-4.19.55+-2019-06-24.img

次に、フラッシュメモリへの書き込みは、Win32 Disk Imager または、Etcher のフリーソフトが推奨されています。

まぁ、USB メモリや MicroSD にイメージファイルを書き込めればどんなソフトを使ってもよいと思います。

今回は、Win32 Disk Imager で書き込みます。

私は、USB メモリのブートが思うように進まなかったので MicroSD への書き込みをオススメします。

初期起動

AML-S905X-CC は、eMMC、MicroSD、USB の順(たぶん)で優先されてブートされます。

なので eMMC は、この時点で差し込みません。

イメージを書き込んだ MicroSD を AML-S905X-CC のスロットに差し込みます。

HDMI でモニターへ接続します。

USB キーボードを接続します。

電源は、Micro USB Type-B です。

電源を ON にします。

起動の様子がモニターに流れます。

以下の情報でログインします。
user:libre
password:computer

eMMC へのフラッシュ

ログイン後、プロンプトが表示されましたら 本体へ eMMC を装着します。

$ sudo lc_redetect_emmc
mmcblk1      14.4G
mmcblk0      29.1G
mmcblk0boot0    8M
mmcblk0boot1    8M

mmcblk0 が emmc です。

MicroSD の Ubuntu 18.04 headless を eMMC へフラッシュします。

$ sudo lc_distro_transfer libre-computer/aml-s905x-cc /dev/mmcblk0 lc-ubuntu-18.04-headless

4-headless
1+0 records in
1+0 records out
512 bytes copied, 0.00177082 s, 289 kB/s
1952+0 records in
1952+0 records out
999424 bytes (999 kB, 976 KiB) copied, 0.079263 s, 12.6 MB/s

Welcome to fdisk (util-linux 2.31.1).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.

Device does not contain a recognized partition table.
Created a new DOS disklabel with disk identifier 0xf2505165.

Command (m for help): Created a new DOS disklabel with disk identifier 0x9b1a3e78.

Command (m for help): Partition type
   p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p): Partition number (1-4, default 1): First sector (2048-61079551, default 2048): Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-61079551, default 61079551):
Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 255 MiB.
Partition #1 contains a vfat signature.

Command (m for help):
Selected partition 1
The bootable flag on partition 1 is enabled now.

Command (m for help): Selected partition 1
Hex code (type L to list all codes): Changed type of partition 'Linux' to 'EFI (FAT-12/16/32)'.

Command (m for help): Partition type
   p   primary (1 primary, 0 extended, 3 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p): Partition number (2-4, default 2): First sector (524288-61079551, default 524288): Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (524288-61079551, default 61079551):
Created a new partition 2 of type 'Linux' and of size 28.9 GiB.
Partition #2 contains a btrfs signature.

Command (m for help):
Disk /dev/mmcblk0: 29.1 GiB, 31272730624 bytes, 61079552 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x9b1a3e78

Device         Boot  Start      End  Sectors  Size Id Type
/dev/mmcblk0p1 *      2048   524287   522240  255M ef EFI (FAT-12/16/32)
/dev/mmcblk0p2      524288 61079551 60555264 28.9G 83 Linux

Command (m for help): The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

mkfs.fat 4.1 (2017-01-24)
btrfs-progs v4.15.1
See http://btrfs.wiki.kernel.org for more information.

Detected a SSD, turning off metadata duplication.  Mkfs with -m dup if you want to force metadata duplication.
Label:              SYSTEM
UUID:               0dde2813-eaec-4777-9ed9-6c83062ee804
Node size:          16384
Sector size:        4096
Filesystem size:    28.88GiB
Block group profiles:
  Data:             single            8.00MiB
  Metadata:         single            8.00MiB
  System:           single            4.00MiB
SSD detected:       yes
Incompat features:  extref, skinny-metadata
Number of devices:  1
Devices:
   ID        SIZE  PATH
    1    28.88GiB  /dev/mmcblk0p2

At subvol /tmp/tmp.AYADqEfCEX/@lc-ubuntu-18.04-headless
At subvol @lc-ubuntu-18.04-headless
1.02GiB [10.8MiB/s] [===================================>] 100%
Create a snapshot of '/tmp/tmp.uYPk0FhjU2/@lc-ubuntu-18.04-headless' in '/tmp/tmp.uYPk0FhjU2/@'
/usr/sbin/grub-install
Installing for arm64-efi platform.
Installation finished. No error reported.
Sourcing file `/etc/default/grub'
Generating grub configuration file ...
Found linux image: /boot/vmlinuz-4.19.55+
Found initrd image: /boot/initrd.img-4.19.55+
done
DEVICE /dev/mmcblk0 READY!
$

※公式の資料には、上記コマンドの引数に emmc とありますが外してください。

最後に DEVICE /dev/mmcblk0 READY! と表示されれば完了です。

eMMC へのフラッシュが正常に完了しましたら終了です。

$ sudo shutdown -h now

または、-r で再起動後、sudo apt update、sudo apt upgrade で Ubuntu を最新の状態にします。

READY! メッセージが表示されない場合、何も表示されない場合もフラッシュが失敗しています。

eMMC にパーティーション情報が残っていたり破損していると失敗するようです。

eMMC へのフラッシュが失敗する場合、fdisk で /dev/mmcblk0 (eMMC)のパーティーションを削除する。
または、dd コマンドで /dev/mmcblk0 (eMMC)null を書き込む

sudo dd if=/dev/zero of=/dev/mmcblk0 bs=512 count=1

eMMC の情報が消せたら再度、MicroSD の Ubuntu を eMMC へフラッシュします。

以上です。

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